子ども支援の「ハウス」見て! 「猫の足あと」 4日、見学会 子どもの学習支援&若者のシェアハウス

子ども・若者の居場所を見て――今週末の4日、西東京市南町に今春できた学び場・シェアハウスの「猫の足あとハウス」で、見学会&説明会が開かれます。

1階は小中学生の学習支援、2階は若者の居住スペースにしているユニークな「ハウス」。見学会は、興味本位の人も歓迎とのことなので、この機会に気軽に覗いてみてはどうでしょうか?

 

元小学校教諭・岸田久惠さん 退職金など充てて開所

「ハウス」を主宰するのは、元小学校教諭の岸田久惠さんです。

学習支援の活動自体は2011年から続けていますが、この春、さらなる充実を意図して、退職金と貯金をはたき、専用の一戸建て住宅(=「ハウス」)を新築しました。

住宅地にある「ハウス」は屋根裏スペースを持つ2階建て。約17畳のLDKがある1階では学習支援を、約5畳の5部屋がある2階では、困難な状況にいる若者の居住支援を行っています。

もともと岸田さんがこの活動を始めたのは、子どもの貧困への問題意識があったからです。

「自分にできるのは教えること」と塾に通っていない子を対象に学習指導を始め、子どもたちには食事も無料で提供するようになりました。活動の目標には、「貧困と格差から子どもを守る」を掲げています。

小学生の宿題を見る岸田さん。今春新築された「猫の足あとハウス」1階で

子どもたちの居場所を作る

もっとも、食事提供については、貧困対策というよりも「子どもたちの居場所」への意識のほうが強いようです。

岸田さんは「親の帰りが遅く、家で一人で食事をしている子は少なくない。週に1度でも、大勢で食事を取る時間を味わってほしい」と話します。

 

自立までの手助けができれば

今回、「ハウス」を新築したのは、▼今春で退職すること、▼自宅近所で土地が売り出されたこと――の2つが重なったことが大きかったといいます。建物の設計からかかわれたことで、シェアハウスも可能となりました。

奨学金受給者や非正規労働従事者など、経済的・社会的に困難な状況にいる若者にとっては住居の問題は大きく、岸田さんは「自立までの手助けができれば」と思いを口にします。

家賃は2万5000円(別途共益費1万円)からと低く設定。現在、3部屋が空室。キッチン、トイレ、バスなどは共用です。

また、学習支援のほうも拡大し、これまでは中3生のみが対象だったが、さる4月からは小学生から受け入れています。

学習指導は大学生ボランティアなどの協力を得ていますが、その中には、かつての“塾生”もいるそうです。

見学会は午後2時から4時まで。住所は南町3の19の8。

できるだけ、メールで予約を。アドレスはhisae.kishida@gmail.com

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